ひとめを気にするのはやめた

在宅で会社員グラフィックデザイナーをしています。 私と、フリーダムな韓国人の夫、またしてもフリーダムで頑固者の息子(3歳)の3人+フリーダムすぎる猫1匹で暮らしております。 私もフリーダムになりたい。

息子を耳鼻科に連れて行くのが大変すぎた

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子供を病院に連れて行くのは、なんでこんなにも大変なのだろう。

息子は特に耳鼻科がものすごく嫌いだった。

 

まあ、気持ちは分かる。


私も耳鼻科が1番苦手だ。


診察の時、よく分からない長くて細い器具が並んでいるのを見るだけでかなり怖い。
この細くて長い金属が、私の鼻か耳の奥まで入って行くと思うと恐怖しかない。

 

昨日は夫が休みだったので、私が仕事をしている時に夫が息子の耳かきをしてやろうとしていた。


息子は耳かきも大嫌いだ。


嫌だ怖い怖いと嫌がり逃げ回り、泣き叫んでいた。
耳の中には大きめの耳垢があるのが見えている。
ちゃんと取らないとどんどん溜まっていってしまいそうなので、夫は怒り、


「ちゃんとやらないと耳鼻科行かなきゃいけないんだよ!!」


と言っていた。
それでも息子は嫌がり続け、しまいには夫が無理矢理押さえ込んで耳の中を見たようだ。
その時の息子の叫びっぷりがすごかった。
危ないので耳かきはしていないらしい。
ただ耳の中を見ただけのようだ。


私は別の部屋で仕事をしていたので、変にしゃしゃり出ない方がいいかと思い、そのまま仕事をしていたのだが、息子の叫び声が悲痛すぎて、ちょっと可哀想になってきていた。

しばらくすると息子と夫が私が仕事をしている部屋に入ってきた。
息子はヒックヒック言いながら私に抱きついてきた。
そんなに嫌だったのか。可哀想に。
私は息子をなぐさめてやったが、やっぱり耳かきは全くできていないようだったので、夫が


「明日、耳鼻科行ってきて」


と言った。
私もちょっと耳垢が多そうで心配だったのと、一昨日くらいから鼻水も出ていたので、行く事にした。
息子に

「明日、ママと耳鼻科行こう」
と言ったら

 

「いやだ!もうぼく耳なくしたい!!!!」

 

と両耳を抑えて言った。

 

耳を無くしたい?


そこまで息子は追い込まれていたのか。
さすがに可哀想になってしまったが、耳鼻科は行った方がいい。
とりあえずその日はなだめて寝かせた。

 

 

朝がきて、私は耳鼻科に予約を取り、息子に
「今日耳鼻科行くからねー。」
と言った。
息子は


「きょうは雨がふるかもしれないから、おうちにいたほうがいいよ」


と言い出した。
今日は雨予報ではない。
天気予報をケータイで確認し、息子に晴れマークを見せて


「今日雨降らないよ。大丈夫、ママがついてるから!!あ、そうだ、耳鼻科頑張ったら何か買ってあげるよ!チョコエッグとか!!」


と、息子の機嫌をとる事に集中した。
息子はチョコエッグが大好きだ。
しかし息子は
チョコエッグはおうちにいっぱいあるからもういらないよ」
と普段では絶対に言わない事を言い出した。


チョコエッグじゃなくても、お菓子でもいいよ。ケーキでも。」
「お菓子はいらない。ケーキもいらない」
「じゃあジュースは?」
「え?ジュース?」
ジュースだけ反応が違ったので私は、よし、もう一押しだ!と心の中でガッツポーズをとっていた。
普段ジュースはほとんど飲まない。
特別な時だけなのだ。
息子はちょっと考えた後、 


「おうちにお茶と牛乳があるからジュースはいらない」


と、普段では考えられない事を言い出した。
息子の意思は固い。
何があっても耳鼻科に行く事だけは避けようとする意思が感じられた。

 

とりあえず予約は15時半。まだまだ時間はある。
このまま説得しても意味がなさそうだったので、午前中は耳鼻科の事は忘れて、楽しく遊ぶ事にした。

 

予約の1時間前になると、私は、
「そろそろ耳鼻科行く準備するよー」
と言って淡々といつも公園に行く時のようなテンションで支度を始めた。
おそらくゴネて出るまでに時間がかかるだろう。
耳鼻科までは自転車で10分かそこらなのだが、なるべく早めに行動するに越した事はない。
案の定、息子は


「じびかいかないー!こわいー!こわーい!!」


と言い出した。
「でも行くんだよ。もうお兄ちゃんだし、ママは行けると思うよ。だってすっごくおりこうだし!!」
とか、とりあえず褒めまくってみたが無駄だった。
どうしよう、と困った私は


「大丈夫!!あなたは伝説の勇者だから!!」


とか訳のわからない事を言ってしまった。


息子は
「でんせつのゆうしゃじゃないー!!」
と言ってますます泣いた。

 

更に息子は逃亡し、私が仕事をする部屋に入ってドアを閉めて部屋に立て籠もった。
ドアを開けようとしたが、息子が内側から力をこめて抑えているようで、開かなかった。


ああ、ほんとにどうしよう…。


何か気を引けるものは無かったか。


そして私はひとつの希望を思い出した。 


息子はミニオンが好きで、その話を夫の姉にしたところ、ミニオンチュッパチャプスを沢山送ってくれたのだ。
普通のチュッパチャプスに、ミニオンのマスコットがついているやつだ。
こんなにいっぱい一気にあげるのは微妙だと思い、戸棚の中に隠しておいたのだ。
ジュースやお菓子を買ってあげるという、今実際に無いものの話より、目の前に欲しいものがあれば違うだろう。
私はこいつに一縷の望みをかける事にした。

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息子もずっとドアを抑えているのも疲れたようで、ドアを開けたら普通に空いた。


「ママ入ってこないでぇー!!!」


と言われたが、ミニオンを出すと 


「あ!ミニオンだ!!」


と顔がパーっと明るくなった。


よし、いける!いけるぞ!!


私は自分にエールを送り、息子に
「耳鼻科に行くって約束してくれたら、これあげるよ」
と言った。


闇の取引である。


しかし息子は自分の信念を曲げず、すぐに闇取引に応じる事は無かった。
「ほしい!ほしい!ちょうだいよー!ちょーうだーい!!」
とまた泣き出した。
ここで引くわけにはいかない。
相手はこれを欲しがっている。

この取引に失敗したら、私はもう終わりだ。

 

「行くって約束してくれないとあげないよ」
「こわいー!こわいー!ちょうだいー!ちょうだいー!!」
という問答がしばらく続き、私は強行手段に出る事にした。
「ほら、一緒に行こう?これあげるから。ママはもう行くよ」
と言って先に家を出た。


玄関の外ででしばらく待ってから、また家に入ってみると、息子が寂しくなったようで、ションボリしていた。
可哀想になった私は、咄嗟に


「ほら、このミニオンの飴は魔法の飴だよ。これを持っていれば怖くないからね。」


と言ったら、意外にも食いついてきて


「まほうのあめ?まほうのあめなの?そうなんだ!」


とちょっと嬉しそうになった。
そしてなんと靴を履き出したのである。 


でもまだ取引は成立していない。
「耳鼻科行く?行くって約束しないと、魔法の飴はあげないよ?」
と念押しすると


「わかった。いくよ。」


とやっと言ってくれた。

 

やったぁー!!!!

私はスタンディングオベーションで割れんばかりの拍手を浴びている指揮者の気分だった。

ああ、長い戦いだった…。

 

そこから病院に行くまでは、息子はご機嫌だった。
病院に着いた時は「こわい」と小声で言っていたが、ギャン泣きする事は無かった。
待合室でも静かにおもちゃで遊んだり、ちゃんと椅子に座って待っていた。

挙げ句の果てに、 


「ぼくの名前がよばれたら、行くんだよ!」


とか言い出して、完全に大丈夫そうだ。

名前が呼ばれ、診察室に入ると、看護師さんに
「これはまほうのあめなんだよ!」
と嬉しそうに見せていた。

しかし、椅子に座ると恐怖に耐えられなくなり、また泣き出した。


「いやだー!!こわい!こわい!!!」


と暴れまくり、私は息子を羽交い締めにし、看護師さんが頭を抑えた。


「いゃああああぁぁぁぁぁ!!!!やめて!やめてぇぇぇ!!!ごわい!ごわいー!!!」


と息子の声が病院中に響き渡った。


私も看護師さんも先生も必死である。
私は運動不足で筋肉が無いので、息子の力に負けそうになっていた。
腕がプルプルしている。

 

もはや「魔法の飴」の効力は無効化されていた。

 

そんな大騒ぎしてやった事といったら、耳垢を掃除して、鼻水を吸って貰っただけなのだが…。 

 

診察が終わると、息子はヒックヒック言いながらも、ボス戦を終えた勇者のような顔をしていた。
しだいに泣き止み、そこからはもう超ご機嫌だった。

看護師さんや薬局の人にも親切にしてもらい、シールやラムネを貰ったりしてご満悦だ。
近くにワッフルが売っていたので、ごほうびにワッフルを食べた。

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そんな3連休の1日目だった。

ああ、疲れた…。

 

 

 

 

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