ひとめを気にするのはやめた

在宅で会社員グラフィックデザイナーをしています。 私と、フリーダムな韓国人の夫、またしてもフリーダムで頑固者の息子(3歳)の3人+フリーダムすぎる猫1匹で暮らしております。 私もフリーダムになりたい。

拷問のような陣痛の最中の触診を、私は忘れる事は無いだろう 私の出産体験記パート6

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パート5の続きです。

破水するまでの話はこちら⬇︎

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救急車で病院に運ばれるまでの話はこちら⬇︎

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 切迫流産で入院する事になるまでの話はこちら⬇︎

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破水した状態での切迫入院中の話はこちら⬇︎

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陣痛が痛すぎて地獄だった話はこちら⬇︎

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拷問のような地獄

 

横たわる私の足元で、先生と助産師さんが何か話している。

 

しかし何を話しているのか分からない。

誰も私に話しかけてくれない。

一体何が起こっているのだ。

 

私はそんな事を感じながらも痛みに耐え、ずっと「ううう~ううう~!!!!」とうめき声をあげていた。

 

痛みがすごすぎてもう呼吸もうまくできなくなっていた。

酸素マスクは、もはや気休め状態だ。

 

呼吸がうまくできないせいで、手が硬直していた。

指をピンと張ったまま、手が動かない。

 

更に首から上が痺れてきて、さっきよりも視界が狭くなっていた。

もう視界の真ん中が、かろうじて残像っぽく見えているだけだ。

 

そしてその状態での、「地獄の触診」である。

 

分娩監視装置を付け直されると、そのベルトのせいでものすごく痛くて

「これ痛い!!これ痛い!!!」

と声を振り絞って言っていた。

 

そして暴れる私の手足を抑えられ、仰向けにされて股に手を突っ込まれた。

 

もう本当に拷問としか思えなかった。

この白い人たちが全員悪魔に思えた。

 

私の声はうめき声を通り越し、断末魔のような叫びに変わっていた。

 

「あああああああ~~~~~~~~!!!!!!

あああああーーーーーーああああああーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

 

という私の叫び声が、分娩室中、いや病院の暗い廊下にまでこだましていた。

 

ついに分娩台へ

 

陣痛が過ぎた頃、助産師さんが

「ちょっと子宮口開いてきているので、分娩台に移動しましょう」

 

と言うので、私は助産師さんに支えられながら分娩台に移動した。

 

「いきみたい感覚ありますか?」

としきりに聞かれたが、いきみたい感覚なんて私には無かった。

 

しかし、この地獄から脱する方法は、いきんで赤ちゃんを産む事なのだ。

「いきみたい感覚ありますか?」

という事は、きっといきんだほうがいいんじゃないか、と私は咄嗟に思い、いきんでみた。

 

この時私は、動物の本能に従って行動していたのだと思う。

 

そうしたら助産師さんが

「あ、開いてきた開いてきた!!」

と言っており、先生も私の股を見て、

「ああ、大丈夫じゃん!」

みたいな事を言っていた。

 

よく分からないが大丈夫らしい。

 

きっとこれが最後の踏ん張りどころなのだ、と本能で理解した。

 

先生が

「もう産まれる!旦那さん早く呼んできて!!」

などと言っており、夫がやってきた。

 

しかし今の私には夫なんて全く視界に入らない。

 

その時私は、友人が出産した時に

「いきむ時にどこを見ればいいか分からなかったけど、おへそを見て!って言われて自分のおへそを見るようにちょっとかがんだ感じでいきんだら、ズルって出たんだよね。出た瞬間、痛みが嘘みたいにおさまったよ。」

と言っていたのを思い出していた。

 

自分のおへそを見る、自分のおへそを見る…

 

そして赤ちゃんが出た瞬間、痛みがおさまる!

 

もうそれだけが希望だった。

 

私は助産師さんの掛け声に合わせ、いきんで自分のおへそのあたりを見た。

いきんでいる最中、

「うううーーー!!うううーーーー!!!!」

とうめき声をあげていたら、

「声出さないで!!」

と言われたので、うめき声をあげないよう頑張った。

 

希望が見えてきていた私は、少し元気を取り戻していた。

 

 

もうすぐ地獄が終わる、もうすぐ地獄が終わる…!!

 

 

途中で

「赤ちゃん出しやすくするためにちょっと切りますよ~」

 

と言われ、会陰切開をされたが、痛みは全く感じなかった。

そんな事よりも陣痛の痛みのほうが100倍痛かった。

 

地獄からの解放

 

2回目にいきんでいる時、視界の端に、1人の先生が立っているのが見えた。

確か一度だけ診察してもらったことのある先生だった。

その先生は、「ここまできたら大丈夫だろう」的な感じで、ものすごく涼しい顔をして一歩引いて見守っていた。

 

この野郎!!私がこんなに痛くて死ぬ思いしているのに涼しい顔しやがって!!!

おまえがそんなに涼しい顔をして生きていられるって事はな、ものすごくありがたい事なんだぞ!!!!

 

みたいな事を思っていた。

おそらくそんな事は先生がいちばんよく分かっているだろう。

 

そしてその怒りにまかせて踏ん張ったら、ズルっと赤ちゃんが出た。

 

で、で、で、出たあーーーーーーー!!!!!!

 

私はその瞬間、少し力を緩めてしまったのだが、赤ちゃん以外にも胎盤などを出さなければならない。

 

「まだだよ!最後まで!!!」

 

と咄嗟にい言われ、また踏ん張ったら何かが出たのが分かった。

 

全部出て力を緩めると、本当にさっきまでの痛みが嘘のように痛みが無くなっていた。

 

 

私は、やっと、やっと、やっと、地獄から解放されたのである。

 

 

……終わったーーー。

私の人生で最大の戦いが今、終止符をうったのだ。

 

 

精魂尽き果てた私は全身の力が抜け、ベッドに仰向けになって天井の明かりをずっと見ていた。

 

 

産まれた赤ちゃんは

「オンギャーオンギャー オッオッ」

 

と産声が途中で切れてしまい、何やら先生たちが処置をしてくれているようだった。

 

とりあえず産声はあげた。赤ちゃんは生きている。

 

処置がひととおり終わったようで向こうから

「お母さん、お母さんに」

みたいな声が聞こえた。

 

そうしたら看護師さんが赤ちゃんを抱っこして私の顔の所まで来てくれた。

 

赤ちゃんは、青に近い紫色をしていた。

 

結構やばい状況だったらしい。

しかしとりあえず生きているのは確認でき、私はほっとしていた。

 

看護師さんは、ちょっと私に赤ちゃんの顔を見せると、

「ちょっとこちらで処置しますからね~」

などと言い、連れて行ってしまった。

 

夫は1人、泣いていた。

客観的に見たら、感動ものだったのだろう。

 

しかし私にとっては地獄だった。

地獄が終わり、赤ちゃんもとりあえず無事なようでホッとはしたが、

感動できる心の余裕は、その時の私には無かった。

 

パート7に続きます!

 

パート7(最終話)はこちら⬇︎

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